老年内科|下村クリニック軽井沢|軽井沢の内科・消化器内科・老年内科・漢方内科

〒389-0111長野県北佐久郡軽井沢町長倉4962-1
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老年内科

老年内科|下村クリニック軽井沢|軽井沢の内科・消化器内科・老年内科・漢方内科

老年内科について

老年内科

老年内科とは、生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質異常症など)などの慢性疾患をお抱えのご高齢の方、またもの忘れ・認知症の方・ご家族のお悩みにお応えする内科です。
今では“人生100年時代”と言われていますが、年齢を重ねた後も活き活きとした毎日を過ごしていただきたいと考えています。
主に65歳以上の方を対象に健康のお悩み、もの忘れ・認知症のご相談、介護の問題などに幅広く対応させていただきますので、健康のことで不安に思った時はお気軽に当院へご相談ください。

このような時はご相談ください

  • 年齢を重ねるごとに、健康のことが心配になってきた
  • 健康のことを相談したいが、どの診療科にかかればいいかわからない
  • 生活習慣病など、複数の慢性疾患を抱えている
  • さまざまな不調を感じているので、総合的に診てほしい
  • 歩行に支障があり、よく転ぶ
  • 体力が低下していると感じる
  • あまり食欲がない
  • 最近、よくもの忘れをする
  • 認知症の家族がいるので、一度専門家に相談したい など

老年内科の主な疾患

  • 糖尿病
  • 高脂血症
  • 脂質異常症
  • 動脈硬化症
  • 慢性心不全
  • 不整脈
  • 脳卒中
  • 関節痛
  • 肺炎
  • 骨粗しょう症
  • 抑うつ
  • 不眠
  • もの忘れ・認知症 など

ご高齢の方のお体に合わせて診療を行います

老年内科では若い世代の方でも起こる生活習慣病などを診て治療いたしますが、治療内容は若い方とは形を変える必要があります。
治療で使用するお薬の種類や量をその方のお体の状態に合わせて、例えば心臓、腎臓、肝臓などに優しいものに変えるなど、ご高齢の方に合わせてテーラーメイドに処方しなければいけません。
また若い方と違い、ご高齢の方の慢性疾患は長い年月をかけて悪くなっていったものですので、それを短期間で良くすることは難しく、“長い時間をかけて悪くなったのだから、ゆっくりと治療していくスタンス”が重要となります。
さらに体力や認知機能の低下により、検査自体が適切に行えなかったり、若い方のような治療効果が期待できなかったりする場合があります。
このようにご高齢の方特有の疾患・症状・経過がありますので、それをよく考慮したうえで適切な治療を行わせていただきます。

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、骨の量と質の低下により骨折しやすくなる病気です。転ぶなどちょっとしたはずみで背骨(脊椎の圧迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨(大腿骨頚部骨折)などが骨折しやすくなり、骨折するとその痛みで動けなくなります。また、背中や腰が痛くなった後に、丸くなったり身長が縮んだりといった症状が現れることもあります。
高齢化の進展に伴って増加する骨粗しょう症は、近年、生活習慣病の一つと考えられ、予防や早期診断が注目されています。

骨粗しょう症とホルモン

女性ホルモンは骨の代謝を調節していますが、女性の場合、閉経によって減少すると骨粗しょう症を発症しやすくなります。これを閉経後骨粗しょう症といい、女性に最も多く診られる病態です。このほか、副甲状腺や甲状腺などの内分泌疾患と関係して起こるものもあります。副甲状腺は、副甲状腺ホルモン(PTH)を分泌し、カルシウム濃度と骨代謝を調節しています。PTHは骨を破壊してカルシウム濃度を高めますが、過剰であると骨を破壊し過ぎてしまいます。このPTHが過剰になる副甲状腺機能亢進症は、骨粗しょう症の原因の一つとして知られています。また、過剰な甲状腺ホルモンの作用も、骨密度の低下をもたらすといわれています。

骨粗しょう症の予防と治療

骨粗しょう症の予防と治療には、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」があります。食生活や運動などの生活習慣を見直すことにより、予防と改善が可能です。

食事療法

骨粗しょう症の治療や予防に必要な栄養素は、骨の主成分であるカルシウムやたんぱく質、および骨のリモデリング(骨を壊す働きをする「破砕細胞」が骨を吸収する一方で、骨をつくる働きをする「骨芽細胞」が、破骨細胞によって吸収された部分に新しい骨をつくる代謝作用のこと)に必要なビタミンD、Kなどです。
カルシウムは食品として700〜800mg/日、ビタミンDは400〜800lU/日、ビタミンKは250〜300μg/日を摂取することが推奨されています。これらの栄養素を積極的に摂りながら、しかもバランスの良い食生活を送ることが大切です。
骨粗しょう症の人が避けるべき食品は特にありませんが、リン(インスタント食品、スナック菓子、炭酸飲料、練り物などの加工食品に多く含まれます)やカフェイン、アルコールなどの摂り過ぎに注意しましょう。過ぎた量のアルコールは、カルシウムの吸収を妨げたり、尿からのカルシウム排泄量を増やしたりします。カフェインもまた、カルシウムの排泄を促します。リンを摂り過ぎると、血液中のカルシウムとリンのバランスを保とうとして骨中のカルシウムが血液中に放出されてしまい、骨密度の減少を招きます。

運動療法

骨は、運動をして負荷をかけることで増え、より丈夫になります。さらに、筋肉を鍛えることで体をしっかり支えられるようになったり、バランス感覚が良くなったりし、ふらつきが少なくなって転倒防止にもつながるため、運動療法は骨粗しょう症の治療に欠かせません。
骨量を増やすには、ウォーキングやジョギング、エアロビクスなどの「中程度」の運動が効果的で、激しい運動をする必要はありません。散歩などを可能なら毎日、あるいは週に数回でも効果が出てきますので、とにかく長く続けてください。運動量を少しでも増やそうとする心がけが大切です。

薬物療法

症状が進んだケースでは、食事療法や運動療法に併せて薬物療法を開始します。現在使われている薬には、骨の吸収を抑える「骨吸収抑制剤」、骨の形成(新しい骨をつくる)を助ける「骨形成促進剤」、骨の栄養素である各種ビタミン(D、K)剤などがあります。また、腰や背中などに痛みがある場合は、痛みをとる薬も用いられます。どんな薬を選び、いつから治療を開始するかについては、個々の患者様の年齢や症状の進み具合などを考え合わせながら医師が判断します。

骨塩定量検査

骨に含まれるカルシウムやミネラル成分の量を測定する検査で、骨粗しょう症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。また、骨の健康状態を数値化することにより、骨量の減少を早期に発見し、適切な予防や治療を行うことが可能になります。

骨密度測定によって得られる情報

  • 骨折を起こす前の骨減少症や骨粗しょう症の発見
  • 将来、骨粗しょう症に罹患するリスクの予測
  • 定期的な測定による骨量減少速度(疾患の進行)の評価
  • 治療の有用性、もしくは無効性の証明(治療評価)